1998 北海道ツーリング七日目


午前ションボリ、午後ウハウハ
出発

これまでは天気が悪かったものの、何とか出発前には雨が上がってい たのだが、今日はしとしとと降り続けていた。カッパを着込んで9時にオー トパーク族(やから)を出て中標津空港入口前を通過し、道道774を海方向 に進んだ。

野付半島

景色に期待して野付半島に向かっているのに視界悪し。道道863から R272に入った頃には視界50m以下。なんてこったい。道道950で野付半島に さしかかったもののいっこうに海が見えて来ない。5kmくらい走ったら左 から波の音が。あ海だ。もう少し走ると右に、あ海だ。おもろい。あー、 でも霧でよーみえーん! 休憩所らしき場所があったので飛び込む。ハマナ ス群生地らしき湿原Photoが広がっていた。

ハマナス展望広場から先は完全に雨がやんで、少し霧が晴れて来た。 国後半島が臨めるという「休憩所」Photoへ。あれが国後島Photoかー! ちなみに野付半島から国後島までは直線で16km Photoだそうな。

霧多布岬

野付半島におさらばしてR244を南下。うむ、この道はええ。実にええ。 中標津の直線だらけの道に飽きていたせいもあるが、あっぷだうん、景色 の変化が実に豊富。とくに風蓮湖のあたりは素晴らしい。気分良い走りで あっという間に霧多布岬へ。まだ昼飯には早い。ツーリングマップルに 「一度飲んだら病み付き」というコーヒー牛乳を売っている小松牛乳って のを探す。うー、わかんねー。そのまま霧多布岬に出ると

「生ウニ丼1500円」
ののぼりが上がっていた。え、おちーぷ! ううう、まだそんなに腹減って ないけどどないしょー。ええええい、行っちまえ! うおー、うめー! 生臭 みゼロ。とろーりとろける、ウニ本体のほのかな甘味がきざみ海苔と相乗 効果のうまみを醸し出して、味覚が破壊されそうな程うまい! 間違いなく 今まで食ったもののなかで一番うまい。やばい。
ちみも食えPhoto!

おっとウニ丼につられて書き忘れるところだったが、景色も抜群。

まあみたまへ Photo Photo Photo Photo Photo

ウニ丼を食った売店のそばにもう一軒、ライダーハウス霧多布を管理 している売店があり、そこに「コーヒー牛乳」というメニューがあったの で、頼んでみた。そしたら出て来たのは探し求めていた小松牛乳のコーヒー牛乳Photoであった。

13時すぎに霧多布を出て厚岸を目指した。なにか食ったあとの30分後 の骨吉は、決まって遅くなる。そう、眠いのだ。見晴らしのいいところで 休憩。おーすげーPhoto

厚岸

ウニも好きだが牡蛎も大好きなのだ。厚岸の名産は牡蛎らしい。じゅ る。道に出ていた看板によると厚岸の道の駅はレストランがたくさんある ような感じだったので行ってみたPhoto

殻付きの牡蛎を食いて〜! 二階に海鮮売場があって、そこに殻付きの 牡蛎がたくさん並んでいた。しかも一個130円おちーぷ! うー、買ってす ぐその場で食わせてもらえるんかな。そこのあんちゃんに聞いてみた。

「これって買ったらすぐ食ってもええんすか?」
「今の時期は生牡蛎お勧めしないっす。あっちのレストランで食わせて くれるからいっといでー」
おおおおー、ってそのレストラン休みやんけ。

これを書いてるときに気づいたのだが、最初わしは殻付きの牡蛎を焼 いて牡蛎本来の味だけのものを食いたかったのだ。あんちゃんが生牡蛎っ て頭で攻めて来るもんだから自分でも生牡蛎を食いたいモードだったよう に感じてしまって引き下がってしまった。あほやー。くそー。来年またいっ たる。

釧路

ツーリングマップル72ページ右、「和商市場」のところをみたまへ。 好みのイクラをその場で御飯にのせて食べる、だと。うー、じゅる。 行かねば。

R44〜道道1128で昆布森から道道142に出て釧路市街を目指す。海岸沿 いの大自然のなかから突然大きな市街地が涌いて出て来た。おー、RPGの ようだー。ぐんぐん店が増えて来た。

お、ホームセンターだ。
Homacという大きな店を見付け、これまでのテント生活で足りないと感じ ていたものを現地調達。

でHomacにいたおばちゃんに和商市場の場所を聞く。駅のすぐ前のちょっ と右らしい。

道道を走っていると自然に駅の前にたどり着いた。駅をちょっと行き すぎた辺りにバイクを停め、歩いていたおばちゃんに聞く。

「あのー、和商市場ってどこですか?」
「ああ、私も今から行くのよ。ついといで」
と言われたが、バイクなので場所だけ教わった。って、目と鼻の先だった ^^;

和商市場

はいるとすぐに寿司屋があった。イクラ丼が1500円くらいだったかな。 おねーちゃんに店は何時までやってるか聞くと5時半までで、あと1時間程 余裕があった。とりあえず先に買物済ませるか。「あとできまーす」と言っ て市場の奥へ。

歩いているとあんちゃんに捕まる。

「お二人さん、なに買うの? え、蟹? 蟹よりもっとうまいものがあるか ら買ってきな。ここじゃ蟹はダメだ。釧路じゃ蟹はとれねえ。釧路でと れるのは鮭と鱈だ。だからここで売ってるのだと、イクラとタラコがこ こでとれるやつで、あとは全部別のところから運んで来たやつだ。だか らここで蟹は買っちゃいけねえ…」
:
以下3分程講釈が続く ^^;
:
「いいかい、このイクラ、釧路でとれたのをすぐに漬け込んだやつだ。 ぷりぷりしてうまさが違うよ。ほら食べてみな」
となりで、イクラ大好きのhiyokkoが一口味わってクラクラしている。わ しは霧多布のウニ丼で味覚が overflow を起こしているので「結構やるじゃ ん」程度にしか感じていなかったが悟られないように頑張った。

なんだかんだで、「まとりあえず買物済ませといで」と解放してくれ たので、別の店で買物を済ませてから市場の一番奥にある惣菜屋でどんぶり用御飯Photoを買って、あんちゃん の店に戻った。あれ、あんちゃんおらん。おばちゃん、

「どのくらい載せますか?」
って聞かれても相場が分からん。500円分で結構な分量になるっていうの でそうしてもらった。そしたらおばちゃん、御 飯が隠れるまでのせてくれた Photo。どうでもええが、そ の量は
わしが丸一日三食かけて消費する量
じゃ。なんて風に見取れていたら、さっき蟹を買った店のおばちゃんが追 いかけて来た。
「さっき蟹買った人達だよねえ。おまけあげるのを忘れたよ。はい、こ れ食べな」
とゆでた蟹の足を二本くれた。おそるべし和商市場。食わせ好きでもある らしい。さて、
いただきまーすPhoto

たしかにイクラもタラコもうまい。しかもたっぷりだ。ううう、

メシが足りない…
圧倒的にイクラ&タラコが多くってメシがどんどん進む。おまけに漬 け込みのイクラだから味が濃くってさらにメシが進む。
「どんぶり御飯、200円くらいのサイズので良かったねえ」
と言われて、うなずいたのだが心のなかでは
「飯を200円にしてイクラ&タラコ300円分でも良かった…」
とつぶやいていたことは秘密である。

ぱふー、うまかった。素晴らしきかな和商 市場Photo。ぶらぼー。また次も来よう。

鶴居

さて風呂とねぐらの心配だ。今日はどこにしよか。いつも通り、温泉 の近くにあるキャンプ場を探す。ツーリングマップルを見た限りでは、33 ページD1の「つるいキャンプ場」が一番近いかな。よし、けってー。単純。

道道53に出るのにちと苦労。やっとこさ53に入ってすぐのところで公共浴場Photoを発見。今のうちに入っ とこう。360円。ざぶん。

19時頃、かつら湯を出て道道53を北上。釧路湿原のすぐそばを通るい い道じゃ。しかし、

暗くて何も見えん…
がーん。しかもこの道、異様に虫が多い…。周りが暗いもんだから全部の 虫がライトめがけて飛んで来る感じ。ライトべったり。おそらく下幌呂あ たりにオアシスのように輝いていたコンビニで食糧を調達してから鶴居の 中心部へ。一本脇道にそれたところにキャンプ場入口発見。入ってみる。 ひえー、
オートキャンパーでごったがえしている…
なんじゃここは。釧路市民のレジャーの場所らしく、ライダーたちはひっ そりと小さなテントを張っていた。

本日の走行距離 約270km

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