- - - 目次

Dir

ディレクトリ内の要素を順に返すディレクトリストリーム操作のためのクラス.

スーパークラス:

Object

インクルードしているモジュール:

Enumerable

クラスメソッド:

self[pattern]
glob(pattern)

ワイルドカードの展開を行った結果を文字列の配列として返します.

ワイルドカードには以下のものがあります.

*
空文字列を含む任意の文字列と一致します.
?
任意の一文字と一致します.
[ ]
鈎括弧内のいずれかの文字と一致します.`-'でつな がれた文字は範囲を表します.鈎括弧の中の最初の文字が `^'である時には含まれない文字と一致します.
{ }
コンマで区切られた文字列の組合せに展開します.例えば, `foo{a,b,c}'は`fooa', `foob', `fooc'に展開されます.他のワイルドカードと異な り,展開結果のファイルが存在している必要はありません.
chdir(path)

カレントディレクトリをpathに変更します.

chroot(path)

ルートディレクトリをpathに変更します. chroot(2)を参照のこと.スーパーユーザだけがルー トディレクトリを変更できます.

元のルートディレクトリに戻る方法はありません.

pwd
getwd

カレントディレクトリのフルパスを返します.

foreach(path)

pathのディレクトリの要素に対して繰り返すイテレー タ.このメソッドは以下と同じ働きをします.

dir = Dir.open(path)
begin
  dir.each {
    ...
  }
ensure
  dir.close
end

mkdir(path[, mode])

pathという新しいディレクトリを作ります.パーミッ ションはmodeで指定された値(デフォルトは0777)にumaskを かけた(mode & ~umask)値になります.

open(path)

pathに対するディレクトリストリームをオープンしま す.

delete(path)
rmdir(path)
unlink(path)

ディレクトリを削除します.ディレクトリは空でなければいけませ ん.

メソッド:

close

ディレクトリストリームをクローズします.以降のディレクトリに 対する操作は例外を発生させます.

each {|item|...}

ディレクトリの各要素に対してブロックを評価します.

read

ディレクトリストリームから次の要素を読み出します.

rewind

ディレクトリストリームの読み込み位置を先頭に移動させます.

seek(pos)

ディレクトリストリームの読み込み位置をposに移動さ せます.posDir#tellで与えられた値でな ければなりません.

tell

ディレクトリストリームの現在の位置を返します.


- - - 目次

matz@netlab.co.jp